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T 内部環境監査とは?
 
   ここでは内部環境監査と称して記述するが、ISO14001規格要求では「環境マネジメントシステム監査」と定
    義されている。この監査には、企業自らがチェックする内部の監査と第三者(外部)がチェックする外部審査が行
    われるが、規格で要求しているのはこれから説明する内部監査である。
     別の章でも触れたが、
マネジメントシステムの成功のポイントはチェックすなわちこの内部環境監査である。

 
1.内部環境監査の目的   
    ISO14001規格(JISQ 14001)では、4.5.4 環境マネジメントシステム監査 の項で、
ISO14001とは?
組織は、次のことを行うために、実施すべき定期的環境マネジメントシステム監査のプログラム(複数も可)
及び手順を確立し、維持しなければならない。
 a) 環境マネジメントシステムが、
   1)この規格の要求事項を含めて、環境マネジメントのために計画された取り決めに合致しているか、
   2)適切に実施され、維持されてるか、
否かを決定する、
 b)監査の結果に関する情報を経営層に提供する。
   以上のように監査の目的を示している。
    監査は環境マネジメントシステムの各項目が規程された要求事項に従って構築され、それらが効果的に実行され
    ていることを客観的な証拠に基づき、評価し、確認するための行動であることを求めている。
    そのためには、監査のプログラムやチェックリストを前もって準備し、これに従って監査を行う必要がある。更に監査結
    果は記録として残すことが必要である。


 2.監査の意義
    ISO14001の規格自体は、特定の環境パフォーマンス(結果)には言及していない。あくまでも狙いはマ
    ネジメントシステムの向上である。すなわちシステムが向上し適正に運用されれば、必然的に環境パフォ
    ーマンスは向上するはずである、という基本理念に則り組み立てられているからである。
    従って、外部審査はシステム監査であり、環境パフォーマンスが向上しているかどうかの評価行わない。
    それでは、この規格の根底にある「環境改善」という目的達成をどのように担保しうるのか?
    実にその役割を担うのが内部環境監査である。

    内部環境監査は、自社の環境マネジメントシステムが実行され、有効に機能しているかどうかを評価し、
    改善につなげるための手段として自主的に行うものであり、その役割は重大である。

監査はシステムのキーポイントである!

  3.監査の分類
   (1) 監査内容に応じた分類
       ・第一者監査(内部監査) : 説明してきた自社内で行う内部環境監査
       ・第二者監査(外部監査) : 自社のお客様などが入って行う監査。(グリーン調達等の関係)
       ・第三者審査(外部審査) : 審査登録機関(第三者)が行うシステム監査


      ※ チェックは、通常第一者と第三者で行うが、この他に日常の各部署の目標に対する達成度確認のための
        監視・測定も大切なチェックである。 ISO14001は、三つの”C”(トリプルチェック)が必然的に組み込
        まれたマネジメントシステムである。